RisuMail 2.0 リリース

2007年8月10日 (金曜日)

RisuMail ご利用の皆様、並びに関係者各位

平素は RisuMail 製品をご愛顧頂き心より御礼申し上げます。

さて、この度リスメールチームは RisuMail (リスメール) の最新版、RisuMail 2.0 をリリース致しました。

安定した機能と実績により多くのお客様から高い評価を頂く中、前回のリリースから一年強が経過し、今回の RisuMail 2.0 は待望の PHP5 に対応したリリースとなります。

2007年に入り、RisuMail 本体製品の元となる SquirrelMail (スクイリルメール)のメインプロジェクト開発者がリスメールチームに加わりました。また、新たにバグ追跡システムが導入され、開発体系が大きく前進しました。今回の RisuMail 2.0 は新体制となって提供させて頂く初のリリースになります。

■ 本リリースの主な特徴:

2.0 の完成に向けて、インタフェースの微調整により、日本語における使用感を改善致しました。例としてフォルダの一覧は、IMAP サーバの種類を問わず一定のレイアウトで表示するようにし、また日本語のメニューにおいて翻訳文の一貫性や表現及び用語の統一を図りました。

リリース時点での既知の脆弱性を全て修正しており、SquirrelMail 最新版の 1.4.10a と同様の脆弱性においての修正も加えられています。

これまで RisuMail のリリースは SquirrelMail の一定のバージョンに基づいていることを表すために、1.4.3a などいった SquirrelMail と同じメジャーリリース番号を採用して参りましたが、今年の開発から、RisuMail のコードベースは SquirrelMail を使用しているものの、一定のバージョン名のみのものは採用していません。それは、特定のリリースには基づいておらず、これまでの SquirrelMail のリリースの中で現在の RisuMail に最も適切だと判断するコード及び機能などを採用し、また SquirrelMail にもない新たなコードをより多く導入するようになったからです。結果として、独自のリリース番号を付与することに致しました。

PHP4 に加えて、PHP5 に対応したことに伴い、Red Hat Enterprise Linux 5 (rh5)、Fedora Core 6 (fc6)、そして Fedora 7 (fc7) に対応致しました。これで全ての Red Hat 及び Fedora Project の Linux に対応したことになります。

また、お客様に役立つプラグインも新たに追加しております。プラグインでは、新しく追加したものの他に、既存のものにも多くの修正を加えています。メッセージの自動保存及び復元の機能を提供する quicksave もアップグレードしております。そして、お客様の要望を元に、ローカルアカウントのパスワードの変更を可能にするパスワード変更のプラグインの change_passwd を独自に改良し追加しました。

新しい機能として「完全消去」を追加したことで、ごみ箱に移動せずに、メールを即座に削除することが可能になりました。そのため、OS 側でのハードクォータを達成した場合でもこの機能を使用することでメールの削除が可能になります。

その他に、英文メールのスペルミスを検出及び修正するスペルチェックプラグインの SquirrelSpell において、日本語文・英語文混在のメールにおけるチェック機能に大幅な改善を行ない、日本語文にスペルチェックを行なわず、英単語の修正が必要な時のみスペルチェックを行なうように致しました。

Changelog にも記述していない小さなバグも多数修正しています。

■ RisuMail 2.0 における主な変更内容:

□ 機能拡張及び修正:

- quota_usage プラグインを追加しました。
- disk_quota プラグインを削除しました。
- spamcop のプラグインを削除しました。
- conf.pl の設定画面内で表示される選択可能なプラグインの一覧をアルファベット順にしました。
- compatibility プラグインをアップグレードしました。
- メッセージ作成画面の受取通知の「配送したとき」のチェックボックスを削除しました。ほとんどの MTA は対応していないためです。
- quicksave プラグインをアップグレードしました。
- フォルダ名及び UTF 形式のメッセージに含まれる日本語の特殊文字に対応しました。
- 共有アドレスの項目を編集時、ニックネームが重複する問題を修正しました。
- delete_move_next プラグインをアップグレードし、SquirrelMail 1.4.10 と同様のバージョンにしました。
- 受信箱をサブフォルダの一覧で正しく処理が行なわれるようにしました。
- 受信箱配下のフォルダのインデント表示を修正しました。
- フォルダの削除時に確認画面に表示される内容を修正しました(フォルダのプレフィックスを削除)。
- 共有アドレス帳の項目を編集時に、更新エラーが発生する際の form のタグの位置を修正しました。
- 特定の Linux ディストリビューションのリリースにおいて非標準の IMAP サーバ用の RPM を容易にビルドができるようにしました。
- 3 大の IMAP サーバである Dovecot、Courier-IMAP、UW-IMAP において詳細なコメントを付けたサンプル設定ファイルを提供しました。
- get_location () 内の HTTP_X_FORWARDED_PROTO を検出できるようにしました。
- スペルチェック時に、SquirrelSpell が日本語テキストにスペルチェックをかけないように改良しました。
- charset が正しくないメッセージの検索を補う機能を追加した。この機能は config_local.php の設定ファイル内で有効にすることができます。
- newmail プラグインのサウンドファイルの再生バグを修正しました。
- change_passwd プラグインを追加しました。
- バックエンドとしてファイル及び DB 使用のデフォルトの設定 (default_pref) を変更しました。
- askuserinfo プラグインが再び機能するように修正。以前の脆弱性修正により機能しなくなっていました。
- listcommands プラグインの翻訳文を専用のファイルに分けました。
- 日本語テキストが十分に表示されるように、abook_take プラグインのスペース配分を変更しました。
- ごみ箱を使用せずに削除できる機能を追加し、その機能に対応する「完全消去」のボタンをメッセージ一覧に追加しました。
 この機能は config_local.php の設定ファイル内で有効にできます。
- PHP5 に対応しました。
- 非標準の fortune が使用できるように、forture プラグイン内で引数が追加できるようにしました。
- abook_take プラグインのアドレス帳取得時のバグを修正しました。
- ボタン間隔を一部変更しました。
- 全ての日付の文字列が翻訳されるように calendar プラグインを変更しました。
- 全てのプラグインの翻訳文を個別ファイルに分けるようにし、全ての翻訳ファイルをメインの locale のディレクトリに移動しました。
 新しい翻訳ファイルの場所を参照できるように全てのプラグインに変更を加えました。
- 全ての翻訳を全面的に見直しました。
- 機能及び表示に対するその他多数の修正及び改善しました。

□ セキュリティ脆弱性修正:

- CVE-2006-6142 (http://nvd.nist.gov/nvd.cfm?cvename=CVE-2006-6142) として登録の Debian DSA 1241-1
 (http://www.debian.org/security/2006/dsa-1241) の XSS 脆弱性を修正しました。
- squirrelmail.org の 1.4.10a のリリースにあるセキュリティ脆弱性の修正を加えました。

■ 対応 OS:

RisuMail は、2007年7月10日現在、Red Hat Enterprise Linux 2.1/3/4/5 の全シリーズ、Red Hat Linux 7.3/8.0/9 及び Fedora Core 1/2/3/4/5/6、Fedora 7 に対応しています。なお、上記以外の Linux ディストリビューション、OS でも使用可能です。詳細はリスメールチームまでお問い合わせ下さい。

■ 実績:

リスメールチームは 2003年2月末に発足し、同年RisuMail を発売してから多くの中小企業から大企業、大学や医療機関まで幅広い業種で利用されており、現在のユーザ数は10万単位にまで及んでいます。

ISP 向けなどへのカスタマイズも受け、大規模な構築の実績も持っております。

■ 価格:

RisuMail はユーザ数を問わないサーバライセンス制(サーバ1台に1ライセンス)となっており、1ライセンスあたりの初期導入価格は126,000円となっています。

この価格に一年間目のサポート及び保守(年間アップデート)が含まれます。2年目以降は年間アップデートとして 42,000円となります。

■ 製品全般に関して:

RisuMail に加えて、RisuMail Server、RisuMail AntiVirus の製品をご用意しております。各製品の詳細については以下の URL をご参照下さい。

RisuMail
RisuMail Server
RisuMail AntiVirus

■ ご購入に関するお問い合わせ:

RisuMail や他の RisuMail 製品に関するご購入前のお問い合わせは info@risumail.jp 又は 03-5313-9531 宛にご連絡を頂くか、以下のお問い合わせフォームをご利用下さい。

□ お問い合わせフォーム: http://www.risumail.jp/enquiry/info

今後とも RisuMail 製品を宜しくお願い致します。

リスメールチーム一同

--

リスメールチーム
Tel: 03-5313-9531
Fax: 03-5313-9532
info@risumail.jp
http://www.risumail.jp/

※「RisuMail」及び「リスメール」はスコット・ヒューズの登録商標です。